「反原発や反核ゴミ地層処分」でご存知の
小野有五先生の新著が8月25日に刊行されます。
作品名は「新しいアイヌ学」のすすめ〔知里幸恵の夢をもとめて〕です。
「この著書について—先生のお話から」
・かつて、地質学、地理学の学者として北海道の各地を訪れるごとに、その地名が、先住民であるアイヌが付けた名前ではなく、侵略者である和人が決めた名前が表示されていることに疑問と改善の声を上げました。
・また、知里幸恵さんとの出会い、キリスト者(聖公会)であった幸恵からアイヌのカムイとキリスト教の神の共通性、またその生き方などを学びたいと思いました。今年は「知里幸恵没後100年」で、その記念集会も行われますが、これからも幸恵さんの夢を語り継いでいきたいと思いがあって、この著書にも記述しました。
・さらに、日本の歴史年表にはアイヌ民族がほんの一部分にしか存在していないことになっていて、これはアイヌを過去のものとする歴史学や考古学の意図ではなかろうかと考えました。それゆえに、これらの失わせられたアイヌの歴史に対し、アイヌから見た歴史の再構築をめざす必要性を強く感じて最終章としました。
ご案内ユーチューブ https://youtu.be/u5Dyv2XXWuU
【目次】
はじめに
第1章 アイヌ語地名の平等な併記をもとめる
素人として声を上げたとき
旭川市での取組み
アイヌ語地名の政治学
第2章 知里幸恵を日本中に伝える
幸恵さんが降りてきたとき
妹の力
記念館の建設に向かって
幸恵さんの生誕百年
「銀のしずく記念館」の完成まで
幸恵さんの夢を語り継ぐ
第3章 シレトコ世界自然遺産にアイヌが関与する
シレトコ世界自然遺産問題とアイヌ民族
シレトコ・アイヌエコツアーをつくる
サッポロ・アイヌエコツアーをつくる
第4章 「先住民族サミット」でアイヌから世界に発信する2007年のできごと
「先住民族サミット」アイヌモシㇼ2008の開催
WIN―AINUの設立と崩壊
第5章 アイヌの歴史を取りもどす
考古学者・歴史学者のつくる「歴史」
最終氷期における日本列島への人間集団の移動
「縄文時代」―「続縄文時代」における「北海道の人間集団」の変容と発展
分子生物学が明らかにした「北海道縄文人」と「アイヌの人たち」
言語学・考古学・分子生物学を総合した見方
「縄文文化」「アイヌ文化」の精神性・霊性の探究
おわりに 「新しいアイヌ学」のすすめ
[附]資料あり
第1章 アイヌ語地名の平等な併記をもとめる
素人として声を上げたとき
幸恵さんが降りてきたとき
シレトコ世界自然遺産問題とアイヌ民族
「先住民族サミット」アイヌモシㇼ2008の開催
考古学者・歴史学者のつくる「歴史」
[附]資料あり
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